ネット人狼
ネット人狼は人狼のプレイスタイルの一種で、インターネット上で遊ぶものを指す。
目次
ネット人狼の分類
ネット人狼はさらにいくつかに分類される。狭義にはウェブサービス上で行う短期人狼(チャット人狼)及び長期人狼を指すが、その他のプレイスタイルもネット人狼に含めることがある。
プレイ時間による分類
ネット人狼は、1ゲームにかかる時間によって短期人狼と長期人狼に分類される。概要は次の通り。
- 短期人狼は1ゲームが数十分から数時間で終了するプレイスタイル。プレイヤー同士の議論は主にチャットによって行う。
- 長期人狼は1ゲームが数日から1週間程度かかるプレイスタイル。長期間かかる理由は、基本的にゲームでの「1日」が現実の1日に対応していることによる。
短期人狼と長期人狼は基本的なルールこそ同じものの、ゲームの進行方法に大きな差がある。短期人狼は対面人狼を含む人狼のスタンダードな進行と同様であるが、長期人狼はプレイヤーが24時間議論に参加し続けられるわけではないことを反映した進行方法となっている。
利用サービスによる分類
インターネットを介してゲームを行う以上、パソコン・スマートフォンまたはタブレット等の機器が必須である。プレイヤー間のやり取りをどのような方法で行うかによっても分類がある。
チャット人狼は、短期人狼専用のチャットサービスを用いてプレイヤーが会話する方法である。このようなチャットサービスは「短期人狼サーバー」(または単に「人狼サーバー」)と呼ばれる。短期人狼サーバーというときは、チャットだけでなくゲームの進行を全て自動的に行ってくれるものを指すのが普通である。
多くの短期人狼サーバーはウェブブラウザでアクセスできるが、スマートフォン・タブレット用の専用アプリからのみ利用できるサーバーも存在する。このようなものはアプリ人狼と呼んで区別されることがある。
長期人狼に対しても専用のサービス(長期人狼サーバー)が存在する。プレイヤー間のやり取りが掲示板(BBS)で行われることや、最初の長期人狼サーバーである人狼BBSに由来して、長期人狼サーバーはBBS・BBS系などと呼ばれることがある。
また、SkypeやLINEなど、チャットあるいは音声通話ができるサービスを用いて人狼を行うことも可能である。この場合ゲームの進行は自動化されていないため、対面人狼の場合と同様に司会者役の人間がゲームを進める必要がある。ただし、LINEの場合は人狼GMbotを用いることでゲームの進行を自動化することができる。
これに類似する例としては、ネット人狼の黎明期には各種のMMORPG内でのチャットを用いて人狼ゲームが行われることもあった。特に「ウルティマオンライン」上での人狼ゲームは2000年代前半にかけて公式ページが作られるほどの盛り上がりを見せた。