対面人狼
対面人狼は、人狼のプレイスタイルの一種。プレイヤーが直接顔を合わせて行う方法である。
目次
概要
プレイヤーが物理的に一箇所に集結してプレイするスタイル。本来パーティーゲームであった人狼の最も基本的なプレイスタイルである。
特徴
人狼カードセットを使用
参加者に役職を割り振るために、人狼カードセットを用いるのが普通である。
ただし、予め役職やルールを参加者の間で共有しておけば、人狼カードセットを使わなくても遊ぶことができる。
司会者が必要
対面人狼では、ゲームのプレイヤーの他に、ゲームの進行を司る司会者(ゲームマスター)が必要である。司会者は各役職の能力処理やゲーム終了判定などを正しく行う必要がある。
マスターレス人狼など、司会者が不要になるようにルールや役職を工夫したセットも販売されている。
応用範囲の広さ
人間の司会者が居ること、また実際に参加者が集まっており身体全てを使ったゲームプレイが可能であることから、ネット人狼等に比べて幅広い応用をゲームに盛り込むことが可能である。
例えば、究極の人狼の少女や月夜の人狼の闇に蠢くものは、対面人狼でないと実現不可能な役職である。
また、全ての処理を人間が行うため[1]、オリジナルのルールや役職を追加することも簡単である。
豊富な判断要素
対面人狼では実際に顔を突き合わせて議論することになるため、プレイヤーの声色、表情、仕草などが判断材料として加わるのが特徴である。一方のネット人狼は基本的に文字だけのやりとりであり、両者の間にはセオリー等にも違いが見られる。
プレイヤー集め
人狼は少人数と言われる村でも8人、大人数村だと17人というように、多くのプレイヤーを必要とするゲームである。対面人狼を行う場合、友人等を誘い多くのプレイヤーを集める必要があり、ネット人狼等に比べて困難である。
ただし、最近の人狼人気に伴い、1人あるいは少人数で行っても対面人狼を遊ぶことができる店舗・イベントが登場した。これにより前述の困難が克服されつつある。
進行
対面人狼では、1日目の夜から始まり、昼の議論、処刑、夜の順に繰り返しながらゲームが進行する。
対面人狼を他の人狼と比べると、夜の処理に特徴がある。
夜は全参加者が顔を伏せて目を閉じる。夜に能力を使用する役職は、司会者の指示に従い目を開け、能力の使用先等をジェスチャーで司会者に伝える。司会者はジェスチャーで能力の結果等を能力者に伝える。終了したらその役職は再び目を伏せる。また、人狼は一斉に目を開け、襲撃先等をジェスチャーで議論し、司会者に伝える。全ての処理が終わったら、朝となり全員が目を開ける。夜に発生した死亡者もこのとき発表される。
夜の処理の際、声を出さなくても衣服から出る音などによって役職を持つ人が特定されてしまう危険性がある。これを防ぐために、机などを参加者が叩いて音を出す、BGMを流すなどの対策がとられる。
夜の役職の処理は司会者によって1つずつ行われるため、夜に処理を行う役職が多いと夜が長引いてしまう。これは対面人狼特有の事情である。対面人狼向けに役職をデザインする場合、無闇に夜の処理を増やすのは避けるべきであるとされる。